| WORKERS『Wide Straight Jeans』のご紹介です。
約10年ぶりにWORKERSオリジナルインディゴデニムに新しい定番生地を作りま した。 今回は経糸(タテ)の染色にインディゴ+硫化を最後に使って、どす黒い生地にしました。 硫化染を使う経緯はこちらに。いわゆる大戦期のデニムから検出されることがある、硫黄に着目。 硫化染は硫黄が検出される。 大戦期デニムにはインディゴの染回数を減らしたり、染めの浴槽をより長い時間使うための工夫として、硫化染がトッピングされていたのではないか?という仮 説です。
S801XX、Wide Straight。 仕様は、大戦のそれをモチーフに ・コインポケットリベット無し ・ポケット布はODヘリンボン ・脇のやたら長い通称「クインチ」ステッチ アレンジは、隠しリベットに打ち抜きリベット足を転用しています。 通常の801をお持ちの方は比較してみてください。耳もレギュラー801が青耳に対し、S801は赤耳。 シルエット、レギュラー801よりまた上が少し深く、裾幅も少し広い。なので「Wide Straight」としました。 自分で穿いてみると・・・明らかにレギュラー801とは違う。 ワイルドなシルエットです。(でも以前作った左綾815ほどは太くない)
デニムの糸は、WORKERSおなじみ、EMOT(イースタン・メンフィス・オーリ ンズ・テキサス)の米綿100、7番糸。 染色は今回もカイハラさんにお願いしました。 さらに今回は織布もカイハラさん。 理由は2つ ・カイハラさんのある程度テンションをかけたデニムが使ってみたかった 当初、デニムを織ってもらうときは弱テンション命!でした。 ある意味、定説?になっていて、 「古いデニムはテンションがゆるくおられている。 だからザラザラしている」があります。 私も昔はその通り!と思っていたのですが、のちに、オリジナルもある程度見たり、触ったりできるようになると・・・ 「いや、そんなに弱テンションとは思えないなぁ」とか、実際、弱テンションで織った生地の色落ち(点で落ちたり、弱すぎると、横方向に落ちる) を見て 「もう少し、タテに、糸の素性がわかる落ち方をしてほしいな」と思うようになりました。 そこで、ある程度テンションをかけて織りたい!となったのが一つ。 ・弱テンションで出やすい織傷をどこまで許容するか問題 弱テンション織りのウィークポイント、織傷が多い。ある意味、セルビッジデニムである以上、避けられない部分。 かえって、その織傷が好きだ!ビンテージでもあるし!と言っていただけるお客様もおられます。 焼き物でいう貫入のようなもので、あえて、傷があったほうが景色があるともいえる。 本当に難しい。 もし私が、店舗を持っていて目の前のお客様に現物を見ていただければ説明もできます。 在庫から好きなものを選んでいただく事もできます。 でも、WORKERSは基本、ネット販売や卸売り主体。そうなると、織傷はやはり無いほうが良い。 ということで、テンションをかけ、織傷を減らす・・・という方向でカイハラさんにお願いしました。 出来上がった生地は・・・う~ん、これはこれで良い。 初期WORKERSの「ストレッチ?」といわれるぐらいの柔らかさとは方向性が違う。 硬い、でも硬すぎない。腰があるというか。これは実際に、手に取っていただければわかると思います。
|